肌の構造と幹細胞のはたらき

幹細胞の特性とはたらき

私たちの肌(皮膚)は大きく分けて、外側から表皮真皮・皮下組織の3層で構成されています。

表皮では、基底層で生まれた細胞が形を変えながら表面に押し上げられ表面まで上がり、最後はアカとなって自然にはがれ落ちる構造となっています。このサイクルをターンオーバーといいます。

真皮では、線維芽細胞により、ヒアルロン酸やコラーゲン、エラスチンなどの肌の潤いやハリを保つための成分が生成されています。

しかしこの肌のはたらきは、老化や肌の炎症、紫外線の影響により日々劣化していってしまいます。

表皮の役割と構造

表皮は、「角層・顆粒層・有棘層・基底層」の4つの層になっています。これらすべての層で厚さは約0.2mmほどですが、体を外部からの刺激や紫外線から保護するバリア機能という役割も担っています。

基底層で新たな細胞を生成し、角層まで押し上げられるターンオーバーが常に行われていますが、この周期にも個人差があり、さらに加齢によって肌の新陳代謝(=ターンオーバー)の機能が低下するといわれています。

顔の頬部で平均28日周期といわれていますが、30代~40代になると、45日程度を要するようになります。年齢とともに傷も治りにくくなっていくのはそのためです。ターンオーバーが遅くなると、余分な角質が溜まってくすんだり、薄皮を重ねたようなごわつきが出てきます。

真皮の役割と構造

表皮はバリア機能とターンオーバーの役割を担っていましたが、真皮はお肌のハリや弾力を保つ役割を持っています。表皮の厚さが0.2mmなのに対して、真皮は約2mmと、肌の約90%を占めています。

真皮の約70%は「コラーゲン」と呼ばれる肌のハリを保つ繊維でできています。その他、肌に弾性を与える「エラスチン」や、水分を保つ「ヒアルロン酸」が、健康な肌質を支えています。これらの成分はすべて、線維芽細胞のはたらきによって作られています。

肌のハリと弾力に影響が大きいのは、表皮より真皮ですが、真皮は一度ダメージを受けてシワやたるみができると、改善や修復がとても難しいといわれています。

肌ダメージと老化

肌の衰えの原因は様々ですが、主に加齢・炎症・紫外線の3つが挙げられます。年齢とともに新陳代謝能力も低下し、ターンオーバーの周期が遅くなるだけでなく、線維芽細胞の分裂能力も劣えるため、年々肌のハリや潤いを支えるコラーゲンなどの成分が減少し、シワやたるみが増えていきます。

また、紫外線を浴びると、そのダメージから表皮細胞の核を守るため、メラノサイトはメラニンを発生します。メラニンは色素沈着の原因にはなりますが、健康な肌であればメラニンを含んだ細胞もターンオーバーにより剥がれ落ちます。しかしターンオーバーのサイクルが乱れている場合はメラニンが長期間滞留し、結果として沈着し、シミとなってしまいます。

幹細胞の特性とはたらき

そこで、現在美容業界で最も注目されているのが「幹細胞」です。私たちの体は多くの細胞によって作られていますが、それぞれの細胞は、筋肉なら筋肉の細胞、神経なら神経の細胞というように役割を持っています。しかし、これらの細胞とは異なり、決まった役割を持たず、いろいろな細胞になれる細胞があります。これが「幹細胞」です。

幹細胞には、さまざまな細胞になることができる能力(多分化能)と、自分とまったく同じ幹細胞をコピーできる能力(自己複製能)があります。この優れた性質により、これまでのような足りない成分を補う対処療法ではなく、肌細胞自体を増殖させ、根本からの肌質を改善・回復させる再生療法としてのスキンケアが可能になります。

肌の幹細胞(表皮幹細胞・真皮幹細胞)

私たちの肌には、表皮と真皮にそれぞれ表皮幹細胞真皮幹細胞が存在しています。
表皮幹細胞は基底層に存在し、表皮の新たな角化細胞を作り出しています。つまり、表皮幹細胞のはたらきが活発であれば、常に新しい細胞が生成され、安定したターンオーバーを保つ事ができます。

真皮幹細胞は、肌のハリや潤いを支えるコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸の素となる線維芽細胞を作り出す事ができます。ターンオーバーと同じように、これらの成分も加齢により再生能力が衰えていきますが、この真皮幹細胞を多く保つ事ができれば、シワやたるみを防ぐことができます。

植物性幹細胞と幹細胞培養液

多くの可能性を持つ幹細胞ですが、何もしないままでは老化や肌へのダメージにより、年々細胞分裂ができなくなり、絶対数も減っていってしまいます。そこで、厳しい環境下でも朽ちない植物の生命力と再生力に着目し、植物性幹細胞を使用した奇跡のコスメが開発されました。

幹細胞コスメには、幹細胞を培養するときに分泌される「幹細胞培養液」が配合されています。この成分には、500種類以上のタンパク質成分が含まれており、さらにサイトカインと呼ばれる細胞活性のカギとなる情報伝達物質も豊富に含まれています。これにより、弱った自身の幹細胞も活性化し、ハリや潤いのある肌本来の状態を取り戻す事ができるのです。

戻る